コマンダンテC40 MK3とMK4のモデルの違いは素材、グリップ性、重さ、メンテナンス性にあります。MK3の改良モデルがMK4という感じです。
MK3とMK4は両方ともニトロブレードという刃の性能やクリック式の挽き目という点では大きな差はありませんが、MK4は粉受けが軽量で割れにくくなり、グリップ性が良くなり、豆の投入のしやすさ、メンテナンス性も改善され、「使いやすさ」がMK3よりも格段に向上しています。
今から新規で購入するなら、実用性が高く入手しやすい現行モデルのMK4が最適です。
ただし、生産終了したMK3にも、ガラス製粉受けの質感や希少性といった魅力があります。
この記事ではコマンダンテC40 MK3とMK4の共通点と違い、メリット・デメリット、どちらがおすすめかについて解説しています。
MK3よりも使いやすさが向上したコマンダンテC40 MK4がおすすめ。
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生産終了したMK3は今や希少性が高く、ガラス製の素材でMK4にはないこだわり感があります。しかし入手するには中古市場を探すことになりますね。
コマンダンテMK3とMK4の共通点
コマンダンテC40 MK3とMK4は見た目や使い勝手は進化しましたが、コーヒーミルとしての最も重要な性能はMK3とMK4で共通しています。
[共通点]
・ニトロブレード
・35段階の挽き目調整
・高級感のあるデザイン
・分解清掃が可能
ニトロブレードとは?3つの特徴
どちらも高硬度・高精度のステンレス鋼から削り出された「ニトロブレード」という刃を搭載しています。ニトロブレードは一般的なグラインダーが豆を「潰す」ように粉砕するのに対し、イメージとしては鋭いナイフで「切る」ように豆を挽くのが特徴です。これにより、非常に均一な粒度でコーヒー豆を挽くことができ、雑味の少ないクリアな味わいを引き出します。
均一な粒度: この切れ味によって、非常に均一で安定した粒度のコーヒー粉を生成します。粒度のバラつきが少ないため、抽出時のムラが抑えられ、コーヒー本来の風味を最大限に引き出すことができます。
微粉の少なさ: 微粉の発生を極限まで抑えることで、コーヒーの雑味を軽減し、クリーンでクリアな味わいを実現します。特に、ハンドドリップやフレンチプレス、エスプレッソなど、どの抽出方法においてもその差を実感できるでしょう。
熱の発生抑制: 摩擦による熱の発生が少ないため、コーヒー豆の繊細なアロマやフレーバーが損なわれるのを防ぎます。
35段階の挽き目調整
35段階のクリック式で挽き目を調整でき、エスプレッソ用の極細挽きからフレンチプレス用の粗挽きまで、あらゆる抽出方法に対応します。別売りの「レッドクリックス」を追加すれば、さらに細かい微調整も可能です。
高級感のあるデザイン
美しい木製のボディ、デザインのバリエーションも豊富で、インテリアとしても楽しめます。
分解清掃が可能
どちらのモデルも分解して掃除ができるため、長く清潔に使い続けることができます。
C40 MK3の特徴
MK3は生産が終了した旧モデルで、その特徴は以下の通りです。
- ガラス製の粉受け: 付属品の粉受け(ビーンジャー)はガラス製のものが2つです。高級感があり、静電気も起きにくいというメリットがありますが、重くて落とすと割れやすいという弱点がありました。
- シンプルなグリップ: 本体表面は木材の質感を活かしたツルツルした仕上げで、ラバーバンドなどの付属品はありません。そのため、挽く際にやや滑りやすいと感じることがあります。
- 豆の投入口と内部構造: 本体上部のフレームが出っ張っているため、コーヒー豆を投入する際にこぼれやすいという点がありました。また、内部の軸周りにコーヒーのチャフ(薄皮)などが入り込みやすく、メンテナンスに少し手間がかかる構造です。
- 希少性: 生産が終了しているため、新品での入手は困難です。中古市場でしか手に入らない希少価値のあるモデルとなっています。
MK4の特徴
MK4はMK3の弱点を改善し、使いやすさを向上させた現行モデルです。
- 軽量で頑丈な粉受け: ガラス製の粉受け1つに加え、頑丈なポリマー(プラスチック)製の粉受けが1つ付属します。これにより、ミル全体の重量も約50g軽量化され、持ち運びやすくなりました。
- 向上したグリップ性: 標準でラバーバンドが付属しており、これを装着することでグリップ力が格段に向上。安定して力を加えられるため、長時間の使用でも疲れにくくなっています。
- 改良された豆の投入口: 豆の投入口がV字型になるようフレームの設計が変更され、豆をスムーズに投入できるようになりました。
- 簡単なメンテナンス: 内部構造がシンプルになり、パーツ数も削減。分解・組み立てが容易になり、清掃も非常に楽になりました。
コマンダンテMK3とMK4の違い
コマンダンテC40 MK3とMK4の細かな部分の違いを10箇所解説します。
[違い箇所 10点]
・粉受けの素材
・重量
・グリップ性
・豆の投入しやすさ
・メンテナンス性
・挽き目調整
・内部構造
・デザイン
・価格
・入手性
粉受けの素材・重量・グリップ性・豆の投入しやすさ・メンテナンス性の違い
・粉受けの素材
- MK3:ガラス製の粉受けが2つ付属し、高級感がありましたが、割れやすいのが難点でした。
- MK4:ガラス製とポリマー(プラスチック)製の粉受けが1つずつ付属。ポリマー製は非常に丈夫で、落としても割れにくく、軽量化も実現しています。
MK3とMK4の最も大きな違いとして挙げられるのが、付属する粉受け(ビーンジャー)の素材です。MK3にはガラス製の粉受けが2つ付属しており、高級感や静電気が起きにくいというメリットがありましたが、一方で重く、落とした際に割れやすいという弱点がありました。
これに対し、MK4ではガラス製1つと、高耐久性のポリマー(プラスチック)製1つが付属する構成に変更されました。このポリマー製は非常に頑丈で軽量なため、実用性が大幅に向上しています。
ミル全体の重量もMK3の約630gからMK4では約581gへと、約50g軽量化され、持ち運びや長時間の使用における負担が軽減されています。 - 重量
- MK3:約630g
- MK4:約581g(ハンドル込み、樹脂粉受けの場合)で、約50g軽量化されました。
- 持ち運びやすさや長時間の使用時の負担が軽減されています。
- グリップ性
- MK3:本体がツルツルして滑りやすく、力を入れると安定感がやや不足しがちでした。
- MK4:ラバーバンドが追加され、握りやすさと安定感がアップ。長時間の挽き作業でも疲れにくくなりました。
- 豆の投入しやすさ
- MK3:フレームが上部まで伸びており、豆を入れる際にこぼれやすいという声がありました。
- MK4:フレームの設計が改良され、豆がスムーズに投入できるようになりました。豆が詰まりにくく、使い勝手が向上しています。
MK3では本体上部のフレームが出っ張っていたため、コーヒー豆を投入する際にこぼれやすいという弱点がありました。MK4ではフレームの設計が変更され、豆をスムーズに投入できるようになり、豆をこぼすストレスがなくなりました。
- メンテナンス性
- MK3:分解や掃除がやや複雑で、細かな粉が残りやすい部分がありました。
- MK4:パーツ数が少なくなり、分解や組み立てが簡単に。ブラシが入りやすく、掃除も楽になりました。
長く愛用するためにはメンテナンスのしやすさも重要です。MK3の内部構造はやや複雑で、軸周りにコーヒーのチャフ(薄皮)や細かな粉が入り込みやすく、掃除に少し手間がかかりました。MK4では内部構造がシンプルになり、分解・組み立てがより簡単になりました。パーツ数が減り、ブラシも届きやすくなったため、清掃が非常に楽になっています。
挽き目調整・内部構造・デザイン・価格・入手性の違い
- 挽き目調整
- どちらも35段階のクリック式で、エスプレッソから粗挽きまで幅広く対応。レッドクリックスを追加すれば、さらに細かい調整も可能です。
- 実際の挽き目や微粉量、挽き心地は両モデルでほぼ同等です。
- 内部構造
- MK3:軸の周りに豆やチャフが入りやすく、掃除がやや面倒でした。
- MK4:軸周りの構造が改良され、豆やチャフが入りにくくなりました。
- デザイン
- どちらも木製ボディで高級感があり、デザインのバリエーションも豊富です。
- MK4はグリップバンドの追加で、見た目の質感を損なわず実用性がアップしています。
- 価格・入手性
- MK3:生産終了しており、中古市場でしか入手できない場合が多く、希少価値があります。
- MK4:現行モデルで入手しやすく、価格も安定しています。
MK3とMK4の違いの比較表
項目 | MK3 | MK4 |
---|---|---|
粉受け素材 | ガラス製 × 2個 | ガラス製 × 1個 + ポリマー製 × 1個 |
重量 | 約630g | 約581g(約50g軽量化) |
グリップ性 | やや滑りやすい | ラバーバンド付属で握りやすい |
豆の投入 | やや入れづらい | フレーム改良でスムーズ |
メンテナンス | やや複雑 | パーツが少なく清掃が簡単 |
価格・入手性 | 生産終了・中古のみ | 現行モデル・入手しやすい |
MK3とMK4の口コミ・レビュー
MK3使用者さんの感想・評価
「ガラス製粉受けの質感が好き」
「希少性が魅力的」
といった声が多いです。
一方で、
「粉受けが割れやすい」
「豆の投入や掃除がやや面倒」
といった意見も見られます。
MK4使用者さんの感想・評価
「軽くて持ち運びやすい」
「グリップ性が良く、長時間使っても疲れない」
「掃除が楽になった」
と好評です。
「ガラス製粉受けの質感が少し減った」と感じる方もいますが、実用性の高さが評価されています。
MK3がおすすめな人 メリットとデメリット
- おすすめな人: ガラス製粉受けの質感や重厚感を重視する方、生産終了モデルの希少性やコレクション性を求める方。
- メリット: ガラス製ならではの高級感、希少価値があること。
- デメリット: 生産終了のため入手が困難、粉受けが割れやすい、MK4に比べて使い勝手で劣る点があること。
MK4がおすすめな人 メリットとデメリット
- おすすめな人: 初めて高級ミルを購入する方、使いやすさや耐久性を重視する方、アウトドアなどにも持ち出して使いたい方。
- メリット: 軽量で持ち運びやすい、粉受けが割れにくく安心、グリップが良く挽きやすい、メンテナンスが簡単、現行モデルで入手しやすいこと。
- デメリット: ガラスの質感にこだわる人にはポリマー製が物足りなく感じる可能性があること、人気のため価格が変動しやすく、希望の色が手に入りにくい場合があること。
まとめ
コマンダンテC40 MK3とMK4は細かく見ると違いは多々ありますが、ひとことで言うとMK4の方が使いやすさが増した点にあります。
MK4は、MK3ユーザーの声を反映して、粉受けの耐久性、グリップ、豆の投入、メンテナンスといった細かな点が着実に改良されています。
これからコマンダンテの購入を検討しているのであれば、使いやすさ、耐久性、最新の機能性の面から現行モデルのMK4を選ぶのが最も賢明な選択です。
一方で、ガラスの質感や希少性に特別な価値を見出すのであれば、状態の良いMK3を中古市場で探すのも良いでしょう。
MK3よりも使いやすさが向上したコマンダンテC40 MK4がおすすめ。
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生産終了したMK3は今や希少性が高く、ガラス製の素材でMK4にはないこだわり感があります。しかし入手するには中古市場を探すことになりますね。